ゲーム

 インベーダーゲームが話題を集め、街角にゲーム機が並ぶようになってから20年、現在では、子供のいる家庭には殆どと言って良いくらいに高性能なゲーム機が普及している。ゲームの内容もより精巧になり、画面は美しくなり、スピードは益々速くなり、新型機種や新作ゲームソフトの発売はつねに大きな話題を投げかけている。

 ソニーのゲーム機、プレイステーション2の売り出し前夜、販売店に並ぶ若者の中に、多くの海外からの若者の姿があることを某テレビ局が放映していた。わざわざ日本へ来てまでも、いち早く入手したかったという若ものの表情は、日本のゲームに対する海外の期待感が非常に高いことを物語っていた。

 周知のように過去に於いて日本は、ウォークマン、VHS、と言ったメディア関連のハードウェアで世界の注目を集めた事はあるが、ソフトウェアの点では芳しい成績は残していない。だが、いつの間にか日本のゲームは海外で高い評価を受け、世界中を席巻するまでに成長していたのだ。日本産のゲームには、世界の若者たちを夢中にさせる要素が含まれているからに他ならない。海外のゲーム開発者は、こぞって日本のゲームの中から成功のヒントを得ようとする。こんなに外国から期待感を持って向かえられた文化が日本にあっただろうか? ゲームやアニメ、カラオケは日本の伝統的なものではないが、日本独自の風土が生み出した、世界の注目を受けるに値する新しい文化といえるだろう。

 一本のゲームの開発にかかるコストは莫大なものであるが、一本のゲームのヒットがもたらす収益はさらに膨大なものになる。単なるゲーム機の発売がトップニュースとなる今日、マイクロソフト社もゲーム機の発売を宣言し、業界への参入に意欲的だ。批判は別の機会に譲るとして、これだけの莫大な市場となってしまったゲーム業界で、先進的な立場にある日本。日本経済界に朗報をもたらす起爆剤となってくれるだろうか?

 パソコンと言う言葉が世に生まれる前、幼い息子とゲームらしきものを作って遊んだ事もあったが、その息子も大学生、幸か不幸かゲームクリエイターを目指して、目下就職活動にゲーム業界を訪問する毎日だという。



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