国民文化祭

 元旦の楽しみは年賀状。年賀状だけのお付き合いの方もいるが、一枚一枚それぞれにうれしいものである。そんな中に、旅先で宿泊した旅館からの賀状があった。昨年10月25日に大分県別府市で開催された第13回国民文化祭の折り宿泊した旅館からのものであった。

 この国民文化祭、歴史が浅いとはいえ、国民体育大会に比べると認知度がずいぶんと低いのではないだろうか。昭和61年度に東京都で第一回大会を開催して以来、大分国民文化祭で13回目を数えている。第12回はお隣の香川県で開催されたので、何かと情報も流れてきたが、それ以前の開催地については私も良く知らない。全国的規模の文化行事だというのに、開催地と参加者以外にはあまり知られていないのかも知れない。

 さて、私の所属する徳島ギター協会アンサンブルのメンバー15名は、昨年10月24日の早朝、観光バスをチャータし、一路大分へ向かった。別府市で開催される室内楽フェスティバルに参加するためである。日常の仕事を離れて趣味を同じくする気のあった仲間達による旅行だ、楽しくないはずがない。長いバスの旅も、缶ビールとおしゃべりのうちに到着。宿泊した旅館は、別府市内の観光旅館。ゆったりと温泉に浸かった後は夕食の宴席、旅館の女将が挨拶に来る。話をすると出身は香川県だという、同じ四国のものどうし、話も弾み、女将の日舞を披露して頂くというおまけもついた。明朝にコンサートを控えての前祝い。度を過ごさぬ様にと、ここは早めに眠りについた。翌朝、私たちのバスを送り出してくれた女将、番頭の笑顔を後にコンサート会場に向かった。。

 会場となったビーコンプラザホールに到着し、大きさと設備には驚いたが、なによりも、町全体が一団となってこの一大イベントを盛り上げようと言う雰囲気に、出演する私たちも少なからずワクワクさせられた。演奏は無事終了し結果は大満足。

 観光の町別府、どこへ行っても客への応対は行き届いたものがあり、さすがにと感心した。同時に、果たして徳島ではこうした県外客への気配りなどちゃんと出来ているのだろうか? と、余計なことが気になった。

 一枚の年賀状に、昨年の大イベントの終了を思い、旅の想い出を懐かしむ。さて、今年は岐阜県で開催される国民文化祭、どんな国民文化祭になるのだろう。


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