拝啓、建設大臣殿

 中山建設大臣殿、この度の徳島市に於ける、第十堰住民投票に一票を投じた一市民として一言申し上げます。貴殿は、私たち徳島市民の住民投票に対して、民主主義の誤作動だと発言した後、この発言について若干の弁明をし、住民投票結果を受け止め計画変更もあり得る旨のコメントを発表しておられます。しかし、1月24日夜,テレビのニュース番組に於ける、貴殿の態度を拝見するに及び、全てが氷解した気持ちです。

 貴殿は54%の投票率について、投票しなかった人の民意を無視できないなどと、詭弁を弄しておられました。投票によって議員になれたあなたも、投票しなかった人の意見を無視するのか、というキャスターの意見に、あれは公職選挙法で決められた選挙だから良いのだ、と屁理屈をこねくり回す始末。

 住民投票の結果を重く見て、改築反対の意志を示した徳島市長に対して、貴殿が送ったという書簡の中でも、「住民投票は民主主義のはき違えである」と言及しておられます。
貴殿の考えでは、正当なる選挙で選ばれた建設大臣は間接民主主義の為政者であり、その考えに刃向かうことは民主主義の冒涜である。つまり、はなから住民投票の結果には価値を認めないという態度でした。いっそのこと「わしの言うことがきけんのか!」と一喝なさったら如何でしょうか?

 民意を代表すべく国会にたたれている貴殿が、まるでしつけの悪い子供のように、自分の論理をわめきちらし、他人にはまったく話をさせないでだだをこねる。国民は我が国の大臣と呼ばれる人のレベルの低さに驚いたに違いありません。こんな無様な姿を露呈する人物が国民の代表として政治を司っている事に、多くの人たちが憤りを感じたことでしょう。醜いものを見てしまったという、大変後味の悪い番組でした。大臣である貴殿にしてあのレベルですから、あとは推して知るべしでしょうか? 10万人を越える徳島市民の声に耳を傾けるだけの知恵が、貴殿に備わっているとは到底思えません。

 番組の中で、姫野さん(住民投票の会代表)との会見を望んでおられたようですので、是非とも実現して下さい。しかし、それまでにもう少しまともな話が出来るように、対話の仕方について、ご勉強なさった方が御身の為かと思います。       敬具

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